Tech Notes

軽量高速テキストエディタ「Lapce」が普通に日本語打てるようになっていた件

丁度1年前くらいにこのブログで取り上げた「Lapce」というエディタが大幅に改善していた。 具体的には、普通に日本語が打てるし表示できるようになった。 今もLapceでこの記事を執筆している。

去年時点ではここが本当にネックだったので目覚ましい改良だ。また、「最小化すると一発で落ちる」というバグもなくなっていた。

2024年現在、「Lapce」で日本語Google検索すると前述の記事が2~3番目くらいに出てくるのだが、その記事の内容が致命的に古いのはさすがにどうかと思ったので、現在の機能性を再度レビューしてみる。


改善点

やはり日本語が打てるようになったのが最も大きい改善点だ。日本語圏ユーザに使われるためのスタートラインに立ったのは間違いない。

またUIの安定性も改善している。とりあえず最小化一発で落ちるバグは直ったし、色々動かしていても妙な挙動はない。安心して触れる感触がある。

あとUIインタラクションが以前よりしっかり付いている気がする。 ちゃんと軽いホバーエフェクトが随所に付いている。触っていて気持ちいいが、うるさくはない。個人的にはとても好みだ。

また、複数のシェルを登録して切り替えられるようになっていた。 PowerShellを立ち上げるプロファイルとbashを立ち上げるプロファイルをそれぞれ登録しておいて、選んで立ち上げるといったことが出来るようになっている。 一応experimental(試験的)な機能という風に注意書きがあるが、触った感じ十分に動いていそうだ。

https://docs.lapce.dev/get-started/terminal

あんまり変わってない点

拡張機能周りの状況は以前とあまり変わってないように思われる。まあ主要言語の言語拡張が一通り揃っているので文句は無いだろう。

その他大きな機能変更もなさそうだ。安定性だけが主に上がった印象がある。個人的にはこのままゴテゴテと機能を増やさずに行って欲しい。

未だに不満な点

LapceではVSCodeと同じように左側にファイル一覧表示のペインが出るのだが、そのペインがちょっと機能十分とは言い難い。

上下キーで開くファイルを選択したり、選択されているフォルダにCtrl+Nで新しいファイルを追加したりといったことが出来ない。現時点では基本的にマウス操作になっている。

自分はVSCodeを使うとき、よくキーボードを使ってファイル一覧パネルの操作をしているので、これは割と困る。 なんでもVSCodeに似せれば良いという物でもないとは思うが、なるべくキーボードで完結させたい派としてはここはしっかり実装して欲しい。 フォーカス自体はありそうなので、単にまだ実装されていないだけらしい感じがある。

感想

日本語入力・表示とUIの安定性の問題が大幅に改善しており、以前よりはるかに使えるようになった。 実際、冒頭にも書いたがこの記事はLapceで執筆した。普通にかなり快適に使えている。

ファイル一覧パネルの機能性が次の問題に感じる。ブログの執筆などでは1つの記事ファイルにかじりつくことになるのであまり問題がないが、プログラミングの場合だと色々なファイルを行ったり来たり、開いたり閉じたりするので、ここはぜひともキーボードで操作できるようになってほしい。


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